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麻酔・疼痛治療医学講座の現況

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 現在、麻酔・疼痛治療医学分野は教授の田中克哉先生を筆頭に、手術における麻酔、ペインクリニック、集中治療分野への協力などを行なっています。最近は毎年入局者を確保はできているものの、他科同様に慢性的なマンパワー不足は解消されてはいません。一方マンパワーの不足をよそに、10列運営の手術件数は年々増加傾向にあり、麻酔科依頼症例は4500件以上となっています。2004年度が2700例弱であることを考えると毎年数百件以上の増加を上積みしていることになります。このような現状に有効的対応策はいまだ見出せずにいる状態ですが、各科ともに協力しあい手術日程を組み麻酔をこなしています。

当講座をローテートする研修医には麻酔科医とマンツーマンで麻酔症例を担当し、挿管操作を主体とした麻酔の導入から覚醒までの麻酔管理を生体生理を中心に指導しています。さらに抄読会、症例カンファレンスなどのグループ・ディスカッションにも積極的に参加し発表指導も行なっています。
麻酔科外来においては、軽症患者の負担を軽減するための日帰り手術や手術前日入院に対応した術前診察、また手術予定の重症患者の術前コンサルタントなどを行っております。さらにペインクリニックにも力を注いでおり、種々の筋骨格系疼痛への神経ブロックはもとより、透視下神経根ブロックも行っております。

研究部門では主に麻酔循環器分野において著しい業績をあげており、毎年海外の一流雑誌にコンスタントに論文を発表し続けています。心筋電気生理や虚血再潅流障害の病態解明などを中心にいくつかのグループが研究を行ない、大学内外の研究室と協力のもとに幅広い視野で病態の解明に力を注いでいます。また研究指導者は留学経験者でもあるため、海外での経験を次世代にうまくフィードバックするよう心がけ、積極的に大学院生にも国内外を問わず学会発表の機会を与えています。現在、そのようにして卒業した大学院生が留学し帰国後、後進の指導にあたるというサイクルが機能しており、現大学院生にも大いに期待するところです。

大学院生の研究日やそれを指導する指導医への研究日も割り当てられ、臨床・教育及び研究のバランスをとるように勤めています。また、当講座は出産・育児をされる医師に対応した講座運営を古くから心がけており、年々改良を加えながら休職後の復帰支援を行なってまいりました。現在も、時間・日程・宿直らを制限した勤務体制をとる医師が数名在籍しており、今後も改良を加えながら働きやすい職場作りを作り上げていきたいと思っています。

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